医師と片頭痛を話そう
“私の片頭痛”を伝えるには?
片頭痛治療には複数の選択肢があります。あなたに合う治療法を見つけることで、「あたりまえ」「仕方ない」と思っていたこれまでの生活が変わるかもしれません。
あなたに合う治療法を見つけるために、医師への伝え方を工夫しましょう。
関連リンク:片頭痛のあたりまえ、うたがってみませんか?
「現状」だけでなく、「送りたい生活」をイメージし具体的に伝えましょう
医師へ相談するときは、「現在の状態」はもちろん、「送りたい生活」も伝えましょう。
「支障のある今の生活をどう変えていきたいか」を医師に伝えることで、治療のゴールが明確に設定され、それを達成するための適切な治療法を見つけることが可能になります。
Point1 痛みの頻度・時期
例えば・・・
- 月に2、3回ほど、
- 週1回のペースで、
- 先月、先々月と、
Point2 日常生活の支障
例えば・・・
- 仕事を休まないといけなくて、
- 子供と遊べなくなって、
- 発作が不安で約束ができなくて、
Point3 支障に対する気持ち
例えば・・・
- 心苦しい気持ちになる
- とてもつらい
- 不便に感じている
Point4 本当は望んでいること
例えば・・・
- 仕事に全力でに取り組みたい
- 賑やかな場所へ気にせずに行きたい
- 発作の心配をせずに予定を立てたい
例えばこんな伝え方(フレーズ例)
4つのポイントを簡潔に伝える
「片頭痛相談カード」
「片頭痛相談カード」は、「現在の状態」と「送りたい生活」を医師に伝えるためのツールです。あてはまる項目にチェックし、医師に見せることで、あなたの思いを伝えましょう。治療のゴールが明確に設定され、それを実現するための治療法の見直しにつながります。
あてはまるものにチェックするだけで
簡単に活用いただけます
- 片頭痛の症状があった日の回数
- 1か月に片頭痛の薬を飲む日数
- 片頭痛の症状がある日の過ごし方
- 片頭痛の痛みを我慢する日が減ったらやりたいこと
- 医師に相談したいこと
相談することでどんな治療に
つながるの?
片頭痛は、どこで相談すればいいの?
片頭痛には、さまざまな治療法がありご自身の症状に合わせた治療を見つけていくためにはもっと詳しく相談できる「脳神経内科」「脳神経外科」「頭痛外来」などを受診することをおすすめします。お一人で抱え込まずに、まず近くの病院で相談してみませんか。
片頭痛の記録を見せながら、相談する
片頭痛における日常生活の支障や、痛みの程度などを毎日記録できるツールをご用意しています。
手軽で簡単に入力ができるアプリ版(Better by Bowhead)と、紙で記録をしっかりと残せる手書き版(私のあゆみ)があります。
詳しくはこちら。
監修:獨協医科大学 副学長 平田幸一先生
協力:JPAC(頭痛医療を促進する患者と医療従事者の会)