片頭痛を知ろう

片頭痛発作の原因と症状の経過

片頭痛は、様々な原因により、痛みを感じる神経(三叉神経(さんさしんけい))から痛み物質が出され、これが血管を拡張したり、炎症を起こしたりして、頭痛を引き起こすといわれています。

その原因については、片頭痛の患者さんの約75%で何らかのきっかけがあったという報告があります。

片頭痛を誘発・増悪させる原因(誘発因子・増悪因子)としては下に示すものがありますが、患者さんひとりひとりで異なります。ご自身の誘発因子・増悪因子を把握しておくことで、治療をより効果的に行うことが可能となりえます。

片頭痛発作の誘発因子・増悪因子


  • ストレス、ストレスからの解放、疲れ、寝不足/寝すぎ

  • 月経周期

  • 天気の変化、温度差、光、音、におい

  • 運動、欠食、性的活動、旅行

  • 空腹、脱水、アルコール、特定の食品

月経周期と頭痛

女性の片頭痛患者さんの約半数は、片頭痛発作が月経周期と関連していることを自覚しています。

月経開始2日前から月経3日目までに起こる片頭痛は月経時片頭痛や月経関連片頭痛などと呼ばれます。

月経に関連した片頭痛発作は、他の時期の片頭痛発作と比較して、重度で持続時間が長く、お薬が効きにくいことが多いようです。

お薬が効きにくい場合は、主治医に相談しましょう。

片頭痛の症状の経過


片頭痛は、多くの場合、下のイメージ図のような経過をたどるといわれています。

ご自身の症状に当てはまるかどうか、確認してみましょう。

また、実際の症状を話しながら、薬の適切な服用タイミングについて主治医と確認してみましょう。

監修:獨協医科大学 副学長 平田幸一先生

協力:JPAC(頭痛医療を促進する患者と医療従事者の会)