片頭痛を知ろう

片頭痛の特徴は?/片頭痛は他の頭痛とどう違うの?

片頭痛は、頭の片側もしくは両側のこめかみあたりがズキズキと痛むのが特徴です。基本的に片頭痛は片側が痛む方が多いのですが、「片頭痛」という名称でも両側が痛むという方も約4割います。ただ、頭痛の頻度が多かったりすると痛み方も変わってきます。また時には、吐き気を伴い、実際に吐いてしまうこともあります。

片頭痛発作と他の頭痛(緊張型頭痛)の特徴の違い


<痛み方は?>

片頭痛発作の場合

  • 頭痛は片側が多い

     (両側の場合もある)

  • ズキンズキンと脈打つような痛み

緊張型頭痛の場合

  • 頭痛は両側

  • 頭が圧迫される、締めつけられるような痛み

<動ける?>

片頭痛発作の場合

  • じっとしていると楽

     (動くと痛みが強まる)

緊張型頭痛の場合

  • 普段通り動ける

     (動いても痛みが悪化しない)

<その他の症状は?>

片頭痛発作の場合

  • 少なくとも1つ、頭痛以外の症状(随伴症状)がある

緊張型頭痛の場合

  • 悪心、嘔吐はない

  • 光や音は気にならない、もしくはどちらか1つのみ

<痛みはどのぐらい続く?>

片頭痛発作の場合

  • 4 ~72時間(治療しなかった場合、もしくは治療が効かなかった場合)

緊張型頭痛の場合

  • 30分~7日間

他の比較的よく知られている頭痛としては、「群発頭痛」が挙げられます。 「群発頭痛」では、片側の眼の周囲から前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が、数週間から数ヵ月の間ほぼ毎日起こります。 痛みが比較的短時間(15 ~180分)であり、痛みがピークのときに「痛すぎて、いてもたってもいられない」落ち着かない状態になることが片頭痛との違いです。

片頭痛と診断を受けた方でも、他の原因による頭痛(緊張型頭痛、群発頭痛など)が起こることもあります。

片頭痛専用のお薬は、他の頭痛には効果がありません。片頭痛の薬を服用しても効果がない場合は、他の種類の頭痛であることも考えられるので、早めに主治医に相談しましょう。

監修:獨協医科大学 副学長 平田幸一先生

協力:JPAC(頭痛医療を促進する患者と医療従事者の会)