頭痛はいろいろ

頭痛には、どんな種類があるのでしょうか?

頭痛は、『一次性頭痛』と『二次性頭痛』に分けられます。『一次性頭痛』は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛や三叉神経(さんさしんけい)・自律神経性頭痛といった、脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛のことをいいます。

その一方で、脳や体になんらかの病気があって発生する頭痛のことを『二次性頭痛』といい、病気の原因はさまざまです。中には生命の危険もある病気も含まれるため、注意深い診察が必要になります。まずは、自分の頭痛がどれに当てはまるのか理解することが大切です。

片頭痛の症状とは?

片頭痛は、国際頭痛学会の診断基準で「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」に分けられています。

『前兆のない片頭痛』は、頭の片側がズキズキと脈打つような強い頭痛発作を繰り返す病気で、痛みは数時間から長い時には3日程度持続します。歩いたり階段の昇り降りなどの動作により頭痛がひどくなることが特徴で、頭痛と同時に気分が悪くなったり吐き気をもよおしたり、光や音に敏感なるといった症状を伴うこともあります。

『前兆のある片頭痛』は、特徴的な前兆が頭痛の前に現れ、その後に『前兆のない片頭痛』と同様の頭痛が起こります。特徴的な前兆としてよく知られているものには、『閃輝暗点(せんきあんてん)』と呼ばれる、キラキラとした光が見えたり、視野の一部が見にくくなるといった視覚症状があります。その他には、感覚がにぶくなる感覚症状や言葉を発しにくくなる言語症状などがあります。前兆の持続時間は一般的に1時間以内です。

片頭痛の特徴は?/片頭痛は他の頭痛とどう違うの?

片頭痛は、頭の片側もしくは両側のこめかみあたりがズキズキと痛むのが特徴です。基本的に片頭痛は片側が痛む方が多いのですが、「片頭痛」という名称でも両側が痛むという方も約4割います。ただ、頭痛の頻度が多かったりすると痛み方も変わってきます。また時には、吐き気を伴い、実際に吐いてしまうこともあります。

片頭痛は、様々な原因により、痛みを感じる神経(三叉神経(さんさしんけい))から痛み物質が出され、これが血管を拡張したり、炎症を起こしたりして、頭痛を引き起こすといわれています。

その他の主な『一次性頭痛』

片頭痛は短時間で痛みが起こりますが、緊張型頭痛はだんだん頭痛がはじまって、長く痛みが続きます。後頭部から首筋にかけて締め付けられるような鈍い痛みが起こり、一般的に痛みの程度は軽い方が多いものの、中には悪化して痛みが強くなることもあります。頭痛とともに、肩こりや目の疲れを伴うことも。

また、群発頭痛は、片側の眼の奥、眉やこめかみのあたりに、15分~3時間程度続く激しい頭痛が、ほぼ毎日起こるのが特徴です。頭痛と同時に、涙や鼻水がでたり、充血やまぶたがむくんだりすることもあります。群発頭痛の治療には専門知識が必要とされますので、脳神経外科や神経内科などの受診をおすすめします。

二次性頭痛が疑われる場合は?

二次性頭痛は、病気などの原因により引き起こされる頭痛です。原因となる病気には命にかかわるものもあり、例えば「くも膜下出血」の発症時には雷のような激しい頭痛が突然起こります。他にも脳腫瘍、髄膜炎など、多様な原因が考えられますが、原因となる病気を治療すれば頭痛も治まります。緊急を要する場合もありますので、早めに医療機関を受診するようにしてください。

監修:獨協医科大学 副学長 平田幸一先生

片頭痛は治療ができる疾患 Right